セカンドライフ今年最大の事変かもしれません。リンデンラボは2021年8月3日に突如「ガチャポリシーの変更」を発表しました。
Policy Change Regarding Gacha
https://community.secondlife.com/blogs/entry/8586-policy-change-regarding-gacha/
概要をまとめると
ガチャはギャンブル的なものに該当するため、法律上の関係でセカンドライフでは今後許可できないので、2021年9月1日以降、ガチャシステムを使った販売形式を禁止する。なお、反則した場合は規約違反によるペナルティ有り。
という感じ。ついにセカンドライフにもガチャ規制の波がやってきた感 (゚д゚ )
ヤードセール等の販売はこの規制に該当しないわけですが、大本のガチャマシンが停止すれば、転売であるヤードセールの在庫は枯渇しますね。ガチャの規制はガチャをリリースしているクリエーターだけでなく、転売業者、イベント主催者、ひいてはセカンドライフ全体の経済にも影響を与えます。それほどにガチャはセカンドライフの巨大市場だったわけです。
もちろんリンデンラボの収益にもダメージとなるので、リンデンラボとしても正直なところやりたくてやってるわけでもなさそうです。
それでセカンドライフとガチャはどうなるの?
以下の公式コミュニティで熱いディスカッションが繰り広げられています。時間があればじっくり読んでみると結構面白いのですが、とりあえず先に結論からまとめます。
New Gacha Policy Discussion
https://community.secondlife.com/forums/topic/475318-new-gacha-policy-discussion/
現行のガチャの販売システムへの規制は避けられません。しかしながら、さっそくガチャの販売システムの代替案が提案され、リンデンラボのFAQでも許可される回答が出ています。それが「ベルトコンベアー方式」
この代替案をクリエーターが採用すれば、今までとあまり変わりない状態になるんじゃないかと予想しています。
ガチャの規制すべき問題点として「顧客が何に対してお金を払っているのか明確でない」というものがあります。どのシリーズのガチャかは把握していますが、どのプライズが出るのかはお金を払った後にわかる、のがガチャです。その点が法的にまずい。
つまりこの論では、お金を払う前の段階で、どのプライズが出るのか顧客は把握していなくてはならないのです。
ベルトコンベアー方式ってどんなのよ?
ベルトコンベアー方式とは、次に出るプライズを表示したガチャ、というのが分かりやすいかと思います。次に何が出るかは分かっているけど、次の次に何が出るかはランダムで決定。次のプライズが欲しくなければ回さなければいいのですが、誰かが回さなければ次に出るプライズは変わらない。
次のプルを表示することで法的な問題を回避していますが、ほかの要素はほぼガチャですね。スクリプト的には顧客間のトラブルを避けるために、使用者をロックする機能をつける気がします。つまり誰かが回し始めたら、回す毎数秒間はその人しか回せないようにする仕様です。レアが次に出たとたん、他の人に引かれたりしたら下手したら殺傷沙汰ですからねw
スクリプトの負荷としても、イベントなどで複数人が鬼のように回して処理が追い付かない状態より、使用者をひとりに限定したシステムの方が負荷やエラー発生の可能性が低く、この点はよいと思います。
でもまあ、次に何が出るかがわかっていて、それが重複もしくは欲しくないプライズだったとしても、自分のほかに回す人がいないような状況だったら回しちゃいますよね。そういう意味ではあまり既存のガチャと性質が変わらないものだと思います。
ベルトコンベアー方式が提案されるまでは、今までのリリースされたガチャはファットパックや通常販売に変更されるのではないか、という流れで、今月末までの駆け込みガチャブームが発生した模様です。まあ、代替案が許可されてたとしても今後の扱いをどうするかは各クリエーターさんの対応次第なので、駆け込みガチャはやっぱり発生しますよね。
因みにDFSなどのブリーディング系や中身が同一なGrab bag(お楽しみ袋系)は規制の対象外です。しかし発表から2日でここまで対処されるとは、ガチャ恐るべし。
ガチャポリシー変更におけるリンデンラボの公式声明
最後にリンデンラボの公式声明をグーグル翻訳で載せておきますね。
コミュニティスレッドを全て読むのは難しいですが、こちらは公式発表かつ要点がまとめられているので、ガチャに関わりがない方も一応目を通しておくと良いかと思います。
重要なところに赤字にしとくね!
規制環境の変化により、SecondLifeのコンテンツの非常に人気のある販売メカニズムを廃止するという難しい決断を下さなければなりませんでした。それは「ガチャ」として広く知られており、支払いの結果としてのチャンスベースの結果によって定義されます。
クリエイターはコンテンツのリリースをかなり前もって計画しており、製品のツールを変更する必要があることを認識しています。そのため、影響を受けるユーザーへの影響を軽減するために、8月31日の深夜SLTまで30日間の猶予期間を設けています。 、ガチャマシンを介したコンテンツの販売はSecondLifeでは許可されなくなります。施行は9月1日まで開始されません。その日以降、「ゲームポリシー違反」の不正使用レポートが、このコンテンツをLindenLabに報告するための推奨される方法になります。
既知の商品の代金が支払われる場合は、引き続き販売を許可します。つまり、「ガチャ」として購入した商品は、購入者が商品と数量を事前に知っている限り、再販売できます。受け取ります。もちろん、ファットパックやその他の現在許可されている配布メカニズムは引き続き許可します。
私たちはこの決定を軽くしませんでした、そしてそれがクリエイターだけでなくイベント主催者そして確かに買い物客に影響を与えることを理解しています!代わりに、楽しくクリエイティブなエンゲージメントの方法が登場することを楽しみにしています。
この発表により、コミュニティに疑問が残る可能性があることを認識しています。 このフォーラムスレッド は監視され、そこで関連する質問に答えます。
私たちは、私たちが尋ねられている最も一般的な質問のいくつかに答えるのを助けるためにFAQを開発しました。このリストは完全なものではありません。今後も回答を得て、ここに追加していきます。
Q: ポリシーの期限を延長することはできますか?
A: ポリシーの期限をこれ以上延長できないことをお詫び申し上げます。ただし、ポリシー変更の実施をさらに30日間延長することができました。明確に言うと、9月1日から販売メカニズムとしてのガチャは終了する見込みです。ただし、警告から開始し、アカウントに適用されるポリシーの施行は9月30日以降に開始されます。
Q: このポリシーの変更によって繁殖可能物はどのように影響を受けますか?
A: この現在のポリシーの変更と期限は、繁殖可能物やその他の人生シミュレーション製品には適用されません。現在、私たちは繁殖可能物に関して外部の弁護士と協力しています。アクションが必要な場合は、別のアナウンスを行い、それに関連付けられた別のタイムラインを用意します。
Q: 7seasのような人気のあるゲームは、このポリシー変更の影響を受けますか?
A: いいえ、「釣り」に行く餌の購入は既知のアイテムからの購入であり、ゲーム中に釣った魚も譲渡できません。明確にするために、彼らが現在そうでないならば、彼らは前進しているに違いありません。
Q:サブスクリプションボックスはどのように影響を受けますか?
A:すべてのサブスクライバーが同じコンテンツボックスを取得している限り、サブスクリプションボックスは影響を受けません。異なるサブスクライバーに偶然に異なるアイテムを送信することは許可されていません。
Q: リンデンホームはどのように影響を受けますか?
A: Linden Homesは、このポリシー変更の影響を受けません。Linden Labが家を所有しており、譲渡することはできません。
私たちが法務チームと答えるために取り組んでいるいくつかの素晴らしい質問がまだあります。できるだけ早く追加情報で更新します。
2021年8月5日の追加のFAQ:
Q: 今後、新たに開発された販売メカニズムや新たに作成されたアイテムを「ガチャ」と呼ぶべきでしょうか?A: いいえ、今後の用語の使用法との混同を排除したいと思います。
Q: 今後、許可したい賞品を獲得するためにスキルが必要なゲームはありますか?たとえば、ダーツを投げて、その番号に対応する賞品を獲得するには、特定の番号をヒットする必要があります。
A:承認された場合、 これはスキルドゲームのレビュープロセスを経て、スキルドゲームリージョンに提示される必要があります。
Q: 既知の商品を販売し、支払いを済ませて購入者に届けます。購入者ごとに賞品の抽選に参加し、ランダムに選ばれた人が抽選の結果としてレアな商品を受け取る場合があります。これは許可されていますか?
A: また、誰もが同じチャンスでランダム抽選に参加できるように、無料で簡潔かつ簡単な方法を提供する必要があります。
Q: アイテムを販売し、ボーナスとして未知のランダムアイテムを添付することはできますか?たとえば、一つ買うのと同じように、1つ無料(BOGO)を手に入れますが、無料のアイテムはランダム/不明なアイテムです。
A: いいえ
Q: 「コンベヤーベルト」システムは機能しますか?
例:ベンダーボードはアイテムをランダムに選択し、購入のために表示します。そのアイテムは展示されたままで、購入者がベンダーに触れて購入できるようにロックするまで購入できます。これにより、購入者はアイテムを購入して配達することができました。ベンダーはロックを解除してからランダムに別のアイテムを選択し、購入のためにそれを表示し、サイクルが繰り返されます。
ここに画像の例があり、承認されたベンダーの設計についてはNadiVemoの功績によるものです。
A: はい、現在購入中の商品がわかっている限り可能です。ただし、これらの販売では「ガチャ」という用語の使用を中止する必要があることに注意してください。
Q: しかし、繁殖可能なものはどうですか(再び)?
A: 茶色の猫と青い猫(例として)を購入した場合、販売時に茶色の猫と青い猫を入手していることを知っていれば、さまざまな未知の特性を含め、現時点では許容されます。それらは付属するか、開発される可能性があります。第二に、それらの猫が未知の結果で小さな子猫を作るとき、これも受け入れられます。最後に、品種の再販では、購入時に、購入者がルートレベルで何を購入しているのかを知っている必要があります(たとえば、青い猫です)。
Q: 私の具体的なアイデアはどうですか、ここでは取り上げませんでしたか?
A: これまでに提案された素晴らしいアイデアをすべて網羅できればと思います。残念ながら、それらすべてに対処することはできません。ポリシーの他の順列を示唆する質問や提案されたアイデアがある場合は、ポリシーの境界内にとどまるためのシンプルで思慮深いアプローチをお勧めします。それができない場合は、カスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせください。
引用元:https://community.secondlife.com/blogs/entry/8586-policy-change-regarding-gacha/